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積・読書修慣 #2

 ここのところ場所を取るものを買いすぎたせいか、部屋の住み心地が徐々に悪化しつつあります。

 部屋の隅に収められた古き良きスーファミ本体とソフト達が、そろそろ相手するのか別れるのか決めてよ! と倦怠期の恋人のように涙目で恨めしく睨んでくるのですが、寝る場所が段々と削られてきて涙目なのは僕も同じです。

 でも結局捨てられないんだろうなあ。




 最近読んだ本などなどなど。
 前回の読書記事で、カール・シュレイダーの「太陽の中の太陽」を詳しくレビューするとか書いた記憶がありますが、日本男児らしく胸を張って前言撤回致します。

 世界観とか、無重力の描写とか、魅力的なキャラクター、ロマン溢れる小道具、セリフの言い回し、小説としてもイメージデザインとしても非常に魅力的なのですが、どうも僕の中の印象では「ラスト・エグザイル」なんですよね(両者ともストーリーも雰囲気も異なるし、パクりとかそういう意味ではないのです)。これ映像化したら面白いだろうなあ、とか余計な邪念ばかりが頭を過ぎって、ダラダラ流し読みしてしまった僕はどうしようもない。

 「マルドゥック・スクランブル」のアニメ化は流石に無理じゃね、と思ってて、実際作られなかったけど(無理じゃね、とか思ってた割には落ち込んだけど)、こういうSF作品の、しかも海外SFのジャパニメーション(偏見的な意味でなく)ってのも面白いのではないかな。どこか作ってくれませんかね。


・現在進行
 デイヴィッド・ロッジ「小説の技巧」
 今更こういう、所謂小説作法的な本を読むのはどうなんだろうという思いはありますが、僕自身、納得できる小説が書けない以上、やはり先人の智慧に頼りたくなることが多いのです。
 内容は、漠然とした文章例や書き方、心構えを書いた本ではなく、実際に英文学の名著からの引用を交え、それらを解説しながら小説の構造を解いていくという形式。僕は決して著者や著作のネームに弱くはない(と思う)のですが、自分が作品を読んだこともない著者の小説作法より、具体的な著作と著者名に基づいたこちらの方が、抵抗なく、また安心して読めるという印象。

 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「砂の本」
 ボルヘスは「伝奇集」のみ読んだことがあったのですが、最近また買い漁って読み始めています。
 本当に面白い。上のデイヴィッド・ロッジで引用されているわけではないけど、ボルヘスの文章ほど小説の技巧に満ちたものはないと思います。マックス・ビルの「私が思うに、ほとんど数学的思考だけを頼りに芸術を生み出すことは可能である」という言葉に通ずるものがある、かも。

 御堂彰彦「“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店」
 久しぶりにラノベを読もう!と思って「ロミオの災難」と共に読んだ一冊。不思議な力を持った物品、「アンティーク」を手にする人々が織り成すミステリー。
 モノローグの冗長さと改行の多さ、これでもかと繰り返す反復法に正直ドン引きしたものの、気になったのはその部分だけで、文章自体は非常に丁寧で読み易いです。
 「アンティーク」という要素や骨董店という舞台から、骨董や古美術関連にまつわるネタがあるのかと思いましたが、作中では実在の古美術とは無関係の、所謂ファンタジーにおけるマジックアイテム、ジャパニーズホラーにおける呪いのビデオ的な扱いのようです。
 

・読了
 森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
 なんか日本作家の作品を読みたいのだけれども、特にこれといって読みたい作品とか傾向があるわけでもなく、そもそも主に海外作品を読んでいる僕はロクに日本作家の作品を読んでいなくて、試しにAmazonのレビューで選んでみるか、と浮ついた気持ちで手を出したことは、僕とあなただけの秘密です。
 単なる恋愛小説と思って読むと期待を裏切られるかも(良い意味で)。嫌味がなく、綺麗に角を落としてあって、尚かつ「なんじゃこりゃ!」と叫びたくなるような、奇妙さと破天荒さ。文章が特徴的で、肌が合わないという人もいるかもしれません。

 森見登美彦「太陽の塔」
 上の「夜は短し歩けよ乙女」と同時に買った一冊。
 森見登美彦の作風に一貫しているのか、とにかく場面転換が多いのですが、何故かひどく読み易い。主人公達の怠惰かつ活き活きとした描写、突然現実から踏み外して迷いこんでゆくようなファンタジー描写が魅力的です。ただ、やはり文章の特徴故に合わない人はいるのかもしれません。

 来楽零「ロミオの災難」
 「ロミオとジュリエット」の台本を中心に繰り広げられる、青春学園ミステリー。
 前述の「付喪堂骨董店」とほぼ同時に読み始めるも、こちらを先に読了。というのも(「付喪堂」には比較するようで失礼ですが)、この「ロミオの災難」ほど、僕の思う「ラノベ像」にあまりにもカッチリと嵌ったラノベを昨今読む機会がなかったのです。
 ライトノベルで学園ミステリーというジャンルにおいて、この作品の軽快さと密度は、読んでいて本当に心地良い。これはエンターテイメントという分野でしか出来ないことだと思います。


・積読
 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「夢の本」
 ホルヘ・ルイス・ボルヘス「創造者」
 ウラジーミル・ナボコフ「ロリータ」
 ジョン・ノイバウアー「アルス・コンビナトリア―象徴主義と記号論理学」
 東佐紀「ネザーワールド -ロビン-」
 東佐紀「ネザーワールド -カナリア-」

 見ての通り、軽くボルヘス強化月間です。とはいえ、頭が痛くなるほどに長い病院の待ち時間を使えば余裕で読破できるでしょう。
 ナボコフの「ロリータ」は某知人に薦められて、読もうか読むまいかと思いながらも「まあいいや」で済ませていた一冊。知人曰く、「エコール」「グアルディア」が楽しめる僕の脳なら間違いなく楽しめる、ということですが、別に僕はロリコンではないよ、という僕の言葉を彼が理解していたのかは甚だ疑問に思うところです。
 「アルス・コンビナトリア」は今書いている小説の資料として購入。少しパラパラと捲ってみましたが、浅智短才の僕がその内容を理解するには努力と時間を要するでしょう。
 ネザーワールド……これ結構前に買ったんだけど読んでないだけです。こういうのが惰性になると、もうプロフィールから読書好きを消さなけれいけませんね。




  1. 2009/06/03(水) 19:05:00|
  2. 生田 六之助
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